『作る』ことと『売る』ことはセットだ
こんにちは。
伊藤尚希です。
今回は『良いモノ』なのに『今までにない画期的なモノ』なのに、売れないということを考えていきます。
『良いモノ』『今までにない画期的なモノ』がなぜ売れないのか?
上記のようなことは非常にあるあるではないでしょうか?
一度は悩んだことのある課題ですよね。
しかし、これには明確な答えが存在します。
判断する人が誰かを見落としているということです。
そう、顧客目線に立てていないのです。
良いモノであろうが、画期的なモノであろうが、顧客がそう思わなければただの作り手の妄想です。
「いやいや、顧客目線でモノ(サービス)は作ってるよ」
と言われることがよくありますが、本当にそうでしょうか?
- 価格設定
- 他社比較
- 使い勝手
- 商品ラインナップ
- プレゼンの仕方
- 提案の細部
- 社内稟議を通す(to Bの場合)
まだまだあります。
今少し考えただけでもこれだけ顧客目線というのは出て来るのです。
これを踏まえた上で、再度質問したいと思います。
顧客目線に立てていますか?
解決するには?
これにも明確な答えが存在します。
『作る』時に『売る』専門家とディスカッションをすることです。
ビジネスというのは作るところから売るところまでがあって成立しています。
しかし、製造や企画側は自分達がいないと売るものがないと言い、営業やマーケター側は自分達がいないと売っているのは自分達だと言う。
こんな状態でビジネスは成り立ちません。
米国のアップル創業者であるスティーブ・ジョブズは優秀な作り手であると共に、非常に優れた売り手でもあったことを考えると、意味が分かってもらえるのではないでしょうか?
ただ、スティーブ・ジョブズは天才です。
一人でそれができてしまいます。
しかし、私も含めて凡人がそれを成そうとするには少しハードルが高いでしょう。
とすれば、どうすればいいでしょう?
そう、団体戦で臨むしかないのです。
作り手は売り手に意見をもらい、売り手は作り手に意見をもらう。
双方向のリスペクトこそが、良いモノや今までにない画期的なモノを売る必須条件なのです。
作り手の発想がなければ良いモノや今までにない画期的なモノは生まれません。
売り手の発想がなければ顧客に届くビジネスデザインは描けません。
両輪が噛み合わさった時にビジネスは大きく動き出すのです。
考え方として
『作る』ことと『売る』ことはセットという意味を理解していただけたでしょうか?
しかし、現状では両方を自分でできると思っている人が多いのも確か。
まずは自分は何でも出来る訳ではないということを認識しましょう。
今回は『作る』と『売る』に注目して話をさせていただきましたが、会社というのは他の人達の力ももちろん必要です。
それは人事であり、総務であり、広報かもしれません。
私も多くの経営者を見てきましたが、スティーブ・ジョブズほどの天才にはなかなか出会えていません。
スティーブ・ジョブズも一度アップルのCEOを退任させられていることを考えると、何でも出来たわけではないのかもしれません。
自分の能力を正確に把握する。
自分が得意なことは自分でする。
自分が苦手なことは人に任せる。
信用できる任せる人を探す。
この考え方が出来ていれば、良いモノや今までにない画期的なモノが売れる土壌は出来たも同然です。
後は顧客の役に立つだけです。